トイ戦記

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張飛ゴッドガンダム 三国伝創傑伝 BANDAI

ふおおおおおと気合を充填している張飛ゴッドガンダムのレビューです。基本的に海外トイのレビューサイトでありたいものの、今回のレビュー対象はお台場ガンダムベースでの購入です。とはいえ、国内ではガンべのみの販売、メインは中国等アジア地域での販売だそうなので、ギリセーフということにしておきましょう。

初めてレビューするシリーズなので、軽く説明をば。三国創傑伝とは、以前販売していた三国伝とは全く異なり、全てを新しくして再スタートした、いわば新生三国伝とも呼べるシリーズです。共通点は三国志をモチーフにしているくらいで、ほぼ全ての面が異なっています。そのあたりは公式をチェックしてみてください。少し近未来な感じで、武装などもハイテク化している印象です。その最たる例は、今まで「馬」に騎乗していましたが、本シリーズはバイクに搭乗すること。それもトロンっぽい近未来を思わせるバイクです。かっこいい!

公式は以下。
https://www.gundam-base.net/soketsuden/

今回レビューする前提として、私はSDガンダムはほとんどにわかレベルです。遍歴を記載しておくと、BB戦士初期〜天下統一編や同じ頃の元祖SDくらいのもので、あとはガチャガチャとか。それもやはり100円で2個入っていたかなり初期。で、そこから大分間を空けて初代三国伝の劉関張を成人してから買ってみて、すごく進化したなーと感心したものの、パチ組だと色分けが大雑把なところが気に入らず(もちろん武者頑駄無と比べると、とんでもなく飛躍していましたが)劉関まで作成して終了。張飛は作らず仕舞いでした。Zモチーフなので見た目は一番好きだったんですけどね。ついでにいうとSD以外のガンダムシリーズはほぼ購入したことがありません。MGザクIIくらいですね、作ったことあるの。なのであまり参考にならないかもしれませんが、素人なりに頑張ってレビューしていく所存です。

三国志の方は史実も演技も大好きです。なので創傑伝も買わない訳にはいかぬ、と購入してみたわけですね。好きな国は呉で、周瑜から陸遜までの都督ラインの4人が推しメンです。商品化されるといいのですが。初代三国伝は上記の理由により早々にリタイアしましたが、創傑伝はいかに!

箱!ゴッドガンダムは知らないんですけど、普通のガンダムフェイスで、精悍な印象。頬の髭の意匠が張飛らしくていいですね。

箱から中身を取り出すとこんな感じ。ランナーは7枚とホイルシール。説明書は別画像で。驚くほどパーツが少ない気がしますが、直前に作った最後のプラモがHMMのシャドーフォックスだからだと思います。SDならこんなもんですよね。多いくらいなのかも。

説明書。機体の紹介と、武器や必殺技の紹介など。もう少し機体に纏わる説明欲しいですな。

こちらは世界観的な解説。史実の黄巾党の乱をウィルスとして扱って「黄巾ウィルス」が蔓延している世界が舞台。観戦すると自我を失い、襲いかかってくるらしい。黒幕張角やんけ。

「劉関張は運命に導かれて出会った」らしいのですが、そこ重要でしょ!塩商人フルボッコにして出奔したとか、関羽張飛の出会いとかちゃんと書いてほしいですなあ。せめて桃園だけでもしといたほうがいいんじゃないの?

そして「ドラゴンズ・ウォッチ」。3人が所属している自警団だそうです。他の団員が気になりますな。

ということでそろそろ組み立てに入ります。

まずびびったのがこのゲート部分の短さ。なにこれニッパー入らんやんけ、と思ったのですが、よくよく説明書を読むと

手でもぎれ。いいから手でもぎれ。と記載がありました。タッチゲート、言葉は聞いたことがあるのですが、多分初めて。三国伝ももしかしたらそうだったのかもしれませんが、当時はほぼプラモ作っていなかったので、ゲートの長短なんて気にならなかったと思います。とにかく衝撃でした。ただ、ゲート処理きちんとする層には相当不評だろうなと思ったり。

そしてこの分割っぷりよ!目と顎、髭部分が別パーツ。すごい進化っぷり。

まずは目と顎部分を嵌めます。すごく精密で、きっちりと嵌ります。

そして髭部分。こちらも完璧。

腕の分割はこんな感じ。残念ながら肘の可動はなしで、微妙な角度がついています。クリアパーツが多めでとても綺麗。

脚はこんな感じ。横の垂れの部分、ここが三国伝と大きく異なり、別パーツになっています。初期三国伝の鎧の縁等の細かいところはシールでの再現だったので、見栄えがかなり変わってきます。このまま続けて欲しいけど、貂蝉クシャトリアとかはどうなるんだろうなあ。膝関節があるのはびっくりですね。素晴らしい。

胸部と腰部はささっと組んで、完成です!ホイルシールは貼っていません。目部分に関しては違う色なので戦闘モードでゴーグル付けてる感で補完してください。

武器は「蛇矛」、三国志演技と同じです。ちょっと短すぎるかな…

大きく振りかぶって、強烈な一撃をお見舞いしようとする張飛

怒ゲージMAX、武器破壊技発動可能!

マウント用ジョイントを利用して両手持ちっぽいことも可能です。

蛇矛は背中にマウントできます。

こちらはちゃんとした両手持ち。もう少し柄が長ければなあ。

バイオによると投擲もするとのこと。

このポージングはかなりお気に入り。全身の力を込めて狙い撃つ!

「斬る」ポーズはこのプロポーションだとかなりむずい。インスト参考にポーズを決めたのですがいまいちですね。精進しなくては。

最後は張飛の超必?爆熱炎翔拳!両手に炎のようなエネルギーを纏い全力で打ち込む必殺の打撃だそうです。蛇矛どこいった?

別角度からも。要所要所のプラパーツが派手でいい仕事してますな!

初代三国伝は2007年発売だそうなので、実に12年ぶりにSDを作成しましたが、前評判の通りものすごくいいキットでした。私もそうだったのですが、レビューを見るだけだといまいち色分けの凄さが伝わらないかもしれません。全長が小さい割にパーツ一つ一つやや大きいので、そんなにたいしたことないんじゃね?と思ってしまうかもです。 ですが、いざ自分で組んでみるとなかなかいい感じなんですよね。顔の作りしかり、垂れの部分しかり。純粋に進化してるなあと感心します。とはいえ、やはりレジェンドBBシリーズ比べると物足りないかもしれませんね。

残念ながらデメリットもありまして、関節にポリキャップが一切使われておらず、ほぼボールジョイントかつ受け側も同じ素材なので、ポーズを取っている最中、結構すっぽ抜けます。ごちゃごちゃしているのもあって、可動範囲が把握しづらく、テコの原理で簡単にすっぽ抜けるので、これはどうにかしてもらいたいところですね。関節の問題がなければ完璧です!

あと、特殊だなーと思ったのがプロポーション。SDと言う括りかどうかわかりませんが、コンバージシリーズに近い体型です。総じて、最近のSDは頭身が上がる傾向にあるのでしょうか?この創傑伝もかなり頭が小さく、スマートです。動きに表情を持たせやすくて、個人的には大歓迎ですが、違和感感じる方も多いかも。

以上、三国創傑伝一体目の張飛のレビューでした。冒頭に触れた通り全国販売はなく、ガンダムベース限定という販売方法は残念ですが、とてもいいキットだと思います。とても満足度が高いので、是非量販店でも販売して欲しいですね。

今週末は劉関張の再販と、孫堅曹操董卓の発売がありますので、購入予定の方はお忘れなく。

ご覧いただきありがとうございました。